逮捕の2人、防衛省OB会の知人が仲介 再会機に親交 空自官製談合

 航空自衛隊岐阜基地の施設工事をめぐる官製談合事件で、愛知県警に逮捕された防衛省出身の2人を仲介したのが、同省「OB会」の知人だったことが関係者への取材でわかった。2人は在職中は顔見知り程度の間柄だったが、再会後に急速に関係を深めていったという。県警はこの過程で2人が入札情報をやり取りするに至ったとみて、詳しい経緯を調べている。

 県警によると、2人は同省近畿中部防衛局元建築課長の稲垣正義容疑者(60)と、同省退官後に「アイサワ工業」の顧問に就いた村上泉容疑者(65)。村上容疑者が顧問を退いた後の後任に稲垣容疑者が内定しており、情報漏洩(ろうえい)の動機の一つだったとみられている。

 関係者によると、仲介があったのは稲垣容疑者が建築課長に就いた2020年4月ごろ。問題となった岐阜基地に新設する電子戦評価施設の工事をめぐって、概要や一般競争入札で受注者を募る方針などが公表された時期だった。

 村上容疑者は当時、家庭の事…

この記事は有料会員記事です。残り358文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment