事件の発端は犬同士のケンカ…81歳男が逮捕
顔を手で覆い、足早に警察車両に乗り込む男。
傷害の疑いで逮捕された無職の野田数基容疑者(81)だ。 【画像】事件の発端をイラストで解説 事件があったのは福岡県須恵町の路上だった。 事件の発端は犬同士のケンカ。
男の飼っている秋田犬が路上で別の男性のコーギーにかみついたということだ。 19日朝、愛犬の秋田犬を連れて散歩をしていた野田容疑者はコーギーを連れた43歳の男性と路上で遭遇。 この時、秋田犬がコーギーにかみつきお尻から出血したという。 これに腹を立てた男性は野田容疑者に殴りかかるも、空振り。
さらに、足がリードに絡まり動きにくくなった状態で野田容疑者に顔面を10数回殴られ、前歯を折るなどのケガをしたという。 野田容疑者を知る近隣住民:
(野田容疑者は)雨の日とかバイクで2匹ずつ連れて回っています 記者:
2匹飼っている? 野田容疑者を知る近隣住民:
何匹かは。けっこういますよ
野田容疑者は秋田犬保存会の幹部だった
実は野田容疑者、秋田犬の保護や繁殖に取り組む「秋田犬保存会」の九州総支部長を務める人物。 「秋田犬保存会」とは2018年にフィギュアスケートの金メダリスト・ザギトワ選手に「マサル」を贈った団体でもある。 事件を受けて「秋田犬保存会」は野田容疑者を解任した。
散歩途中の犬同士がケンカすることはよくあることなのだろうか。散歩途中の飼い主に聞いた。 散歩途中の60代の飼い主:
危なそうな犬って分かるんですよ。そういう時はリードを短くして近寄らせない。この子はいい子で吠えないの。 散歩途中の50代の飼い主:
興奮して吠え出しちゃうと相手にも刺激を与えちゃうので、なるべくその場から離れる。
秋田犬がコーギーを噛んだワケとは…
なぜ秋田犬はコーギーのおしりを噛んだのだろうか。
取材班は秋田犬を専門に繁殖・育成をする埼玉県羽生市の愛好家の元に向かった。
相手を知るためにお尻の匂いを嗅ぐ習性があるという犬。 「人懐っこい性格」だというコーギーに対し、秋田犬は飼い主への「忠誠心が強い」と言う。 大関東犬舎・中村和宏さん:
相手のワンちゃんがコーギーといって、ちょっと小さめなワンちゃんだと思うんですよね。
ですから、秋田犬が遊びに近づいただけでも、コーギーは恐怖に感じるかなと。
コーギーから唸ってきたり、吠えられたりすれば、秋田犬からも威嚇するようなことは当然あるかなとは思います。 また、今回トラブルとなった飼い主同士にはこんな事情があったという。
野田容疑者と被害者は日頃から飼い主のマナーを巡ってトラブルになっていたという。 取り調べに対し野田容疑者はこう供述。
「相手が先に殴りかかってきて、腹が立ち10発くらい殴った」 静かな朝の散歩道で起きた飼い主バトル。のどかな町に動揺が走っている。 (10月20日放送分イット!より)
イット!
Source : 国内 – Yahoo!ニュース