この1週間で、国内で観測された地震回数は前週とほぼ同じです。震度3以上の地震は1回発生。集計期間外の22日(日)午後には茨城県で震度5弱の地震が起きました。東日本大震災の余震域である、東北から関東の太平洋側で地震の発生が目立ちます。(11月23日~11月29日10時の集計)
国内:茨城県沖の地震で最大震度5弱を観測
22日(日)19時06分頃、茨城県沖を震源とするマグニチュード5.7、深さ約45kmと推定される地震が発生しました。この地震で茨城県東海村で最大震度の5弱を観測。関東甲信から東北にかけての広い範囲で震度1以上の揺れを観測しています。 茨城県沖は太平洋プレートが潜り込んでいる深さを中心に地震が多く発生し、最近では2002年2月にほぼ同じ震源で同じマグニチュード5.7の地震、2000年7月にはマグニチュード6.4の地震が起きました。地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、この領域で多く見られるタイプです。 茨城県沖を含む東北~関東の沖合は、2011年に発生した東日本大震災の発生後の余震と見られる活動が継続しています。気象庁によると、余震域で発生したマグニチュード4.0以上の地震回数は、2011年3月11日の本震発生前の平均に比べると依然として多くなっています。
緊急地震速報(警報)発表は関東で7月以来
この地震で気象庁は茨城県などを対象に、緊急地震速報(警報)を発表しました。関東に緊急地震速報が出されるのは、発表されたものの、実際には揺れが観測されなかった7月30日の鳥島近海の地震以来のことです。 今回は地震波の検知から約11秒後に茨城県北部で震度5弱以上の揺れの可能性があるとして、情報を発表。実際に茨城県北部の東海村で震度5弱を観測しています。
世界:南極海でM6.1の地震
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しました。日本時間の26日(木)に南極海のバレニー諸島近海で発生したマグニチュード6.1の地震です。 この地震は南極プレートとオーストラリアプレートの境界付近で発生しました。南極プレートと他のプレートの境界は沈み込んでいる領域がなく、今回の震源はオーストラリアプレートとの境界に卓越しているトランスフォーム断層で起きたと見られます。地震のメカニズムは横ずれ型で、トランスフォーム断層で多く発生するパターンです。 プレートが沈むこむ領域に比べると巨大地震は発生しにくいものの、今回の震源のやや南極よりの海底では、1998年にマグニチュード8.1が起きた記録が残っています。
ウェザーニュース
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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