この1週間で、国内で観測された地震回数は前週とほぼ同じ水準です。震度3以上の地震は3回発生しています。前週同様、北日本から東日本の太平洋側で地震が多く、長野・岐阜県境付近の地震もやや増えました。(6月29日~7月5日10時の集計)
国内:岐阜県で立て続けに2回の震度3
5日(日)4時10分頃、岐阜県飛騨地方を震源とするマグニチュード4.4の地震が発生しました。この地震により岐阜県高山市・栃尾で最大震度の3を観測しています。また、7時01分頃にもマグニチュード3.8の地震が起きて、同じく岐阜県栃尾で震度3の揺れとなりました。 4月下旬以降、地震活動が活発になっていた長野・岐阜県境付近は6月になって活動が落ち着いていました。ただ、6月29日(月)に震度1が2回、7月3日(金)に震度2と1が1回ずつと、ここ1週間は再び地震が増えています。 震度3を観測する地震は6月12日以来、約3週間ぶり。マグニチュード4以上の規模は5月29日以来、約1か月ぶりです。一時的に地震活動の活発な状態が続く可能性がありますので、活動エリアの近くでは、念のため注意をしてください。
国内:福島県沖で最大震度3
3日(金)14時13分頃、福島県沖を震源とするマグニチュード4.7の地震が発生しました。震源の深さは約50kmで、福島県いわき市や南相馬市、宮城県石巻市などで最大震度の3を観測しています。 福島県沖は2011年の東日本大震災の余震域に当たり、地震活動が活発になっている地域のひとつです。今回と同規模のマグニチュード4.5以上の地震の発生回数に注目すると、2001~2010年では1年間に平均9.7回だったのに対し、2012~2019年では1年間に平均31.9回起きています。 去年8月4日にはマグニチュード6.4、最大震度5弱の地震が発生するなど、強い地震も度々起きており、震源に近く揺れが大きくなりやすい福島県や宮城県の沿岸地域は日頃からの備えが欠かせません。
世界:マグニチュード6以上の地震発生はなし
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震はありませんでした。 最も大きなものは、6月30日(火)に大西洋で発生したマグニチュード5.7の地震です。震源は大西洋中央海嶺付近で、深さは10km、地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。大西洋中央海嶺は新たなプレートが生まれ、東西に分かれていく領域です。今回の震源付近は南米プレートとアフリカプレートの境界に当たります。 同じプレート境界でも、海嶺付近ではマグニチュード8を超えるような巨大地震の発生はなく、大きくてもマグニチュード7前後に留まります。さらに「トランスフォーム断層」と呼ばれる横ずれ型の断層が卓越しているため、津波が発生するような地震も多くはありません。
ウェザーニュース
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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