この1週間で、国内で観測された地震回数は前週とほぼ同じ水準です。震度3以上の地震は2回発生しています。トカラ列島近海で地震が多発しているほか、長野・岐阜県境付近でも有感地震が観測されました。(8月17日~8月23日10時の集計)
国内:トカラ列島で最大震度3 国内では約2週間ぶり
19日(水)9時17分頃、トカラ列島近海を震源とするマグニチュード3.4の地震が発生し、鹿児島県十島村・小宝島で最大震度3を観測しました。国内で震度3以上の揺れを観測したのは、6日(木)以来、13日ぶりです。 トカラ列島近海では18日(火)に震度1の地震が2回発生し、19日(水)は9時06分から20分の間に5回の地震が相次ぎました。トカラ列島では2018年に2日間で19回の地震が発生したり、2000年にはマグニチュード5.9、最大震度5弱の地震が起きるなど、群発地震の発生が多い地域です。 今回も活動の活発化が心配されましたが、20日(木)以降は震度1の地震が1回のみで、落ち着いた状況になっています。
世界:インドネシア・スマトラ島沖で連続地震
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は4回発生しています。最も大きなものは19日(水)にインドネシア・スマトラ島の沖で発生したマグニチュード6.9の地震です。北東ー南西方向に圧力軸をもつ逆断層型の地震と解析されており、プレート境界周辺で発生したと見られます。 この地震が起きるわずか5分ほど前にはほぼ同じ震源でマグニチュード6.8の地震が発生しました。メカニズムもほとんど同じで、似た地震が立て続けに起きたものです。 今回のような5分間隔は非常に極端ではありますが、スマトラ島の沖は2004年の巨大地震以降、活動が非常に活発なため、短い間隔で大きな地震が起きたケースはいくつも見られます。2008年には30時間の間にマグニチュード6.5~7.2の4回の地震が起きています。 日本でもマグニチュード8クラスの安政東海地震、安政南海地震がわずか32時間の間隔で相次いで発生したケースがあり、断層がどのように破壊されるかによって、様々なパターンが現れます。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース