この1週間で、国内で観測された地震回数は前週とほぼ同じ水準です。震度3以上の地震は今週も多く、6回発生しています。東日本大震災の余震域に当たる、関東から東北の沖で地震が目立ちました。(9月7日~9月13日10時の集計)
国内:宮城県沖M6.1の地震で広範囲で震度4を観測
12日(土)11時04分頃、宮城県沖を震源とするマグニチュード6.1の地震が発生しました。この地震で宮城県石巻市や気仙沼市、大崎市、岩手県盛岡市や大船渡市、青森県階上町など東北の太平洋側で最大震度の4を観測。体に感じる地震は北海道の道東から関東甲信にかけての広範囲に及んでいます。 この地震では、最大震度5弱以上が予想されたため、気象庁は緊急地震速報(警報)を発表しています。緊急地震速報(警報)の発表は7月30日以来のことです。 宮城県沖では4月20日にも今回の震源近くでマグニチュード6.2の地震が発生しました。西北西―東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型のメカニズムも似通っており、同じタイプの地震と見られます。 2011年3月11日の巨大地震以降、東北太平洋側は地震活動の活発な状態が続いており、今回の地震も大きく見ると、一連の活動の一部と考えられます。
世界:チリ沿岸でM6以上の地震続く
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。南米チリの沿岸とフィリピン・ミンダナオ島の南でマグニチュード6.3の地震が起きました。 チリ沿岸は9月に入ってからマグニチュード6を超える地震が続いています。1日(火)にマグニチュード6.8が発生し、直後にM6.3、翌日にはM6.5、そして6日(日)ににM6.3が起きました。今回の地震はこれらに比べると少し北のチリの最北部沿岸が震央です。 震央が陸地だったことと、地震の規模がそれほど大きくはなかったことに加え、横ずれ型の地震だったため、津波は発生していません。震央周辺では日本の震度階級で4~5弱程度の揺れがあったと見られますが、周辺に市街地がなく、被害もなかったと見られます。 チリ沿岸で巨大地震が発生した場合は、日本にも津波が押し寄せます。地震活動が活発な状況が継続するのか、落ち着いてくるのか注視しておく必要があります。
ウェザーニュース
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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