強い寒気の影響を受け、9日は北海道で記録的な低温になった所も。ただ、この先は暖気の影響を受けるようになりそうです。ここ数日で多くの雪が積もった地域では、気温上昇に伴う融雪や雪崩の情報に注意してください。
10日は低気圧が接近 北陸は雪の降り方に注意
10日(月)は、まだ強い寒気が残ります。また、上の天気図で日本海にある低気圧が北陸や東北南部に近づく見込みです。
北海道は、オホーツク海側と日本海側で雪が降るでしょう。太平洋側はおおむね晴れる見込みです。東北の日本海側と北陸では広い範囲で雪や雨が降るでしょう。とくに、北陸では大気の状態が不安定になりそうです。雷が鳴り、雪や雨の降り方が強まって、山間部では積雪が一気に増えそうです。東北の太平洋側も午後は雪の降る所が多いでしょう。関東は、北部の山地で雪。南部は雲が多いですが、雪は降っても山間部に限られそうです。
近畿北部は雪や雨が降るでしょう。東海地方でも、この方面から雲が流れてきやすい関ケ原周辺から伊勢湾周辺で局地的に雪や雨が降りそうです。東海と近畿のそのほかの地域は大体晴れるでしょう。中国地方も日本海側は午前を中心に雪や雨。四国と九州、沖縄は晴れる所が多い見込みです。
11日以降は暖気流入 季節外れの暖かさに
11日(火)には寒気が徐々に離れる見込みです。12日(水)以降、今度は暖かい空気が日本付近に流れ込むでしょう。14日(金)の予想最高気温は、札幌で7度、東京で18度、大阪で19度。東京と大阪では、4月並みの暖かさになる予想です。ここ数日間で多くの雪が降った北海道から北陸、長野北部でも気温が上昇し、週の後半には東北南部、北陸、長野北部で15度以上になる所もあるでしょう。雪崩や融雪に十分な注意が必要です。
この暖かい空気は湿り気を帯びています。12日(水)は西日本で、13日(木)以降は東日本でも雲が広がりやすくなり、雨の降る日があるでしょう。雨が降っても気温は高く、春のような雨の雰囲気です。ただ、このまま春になるというわけではありません。16日以降は北日本を中心に再び寒気が流れ込みそうです。
日本気象協会 本社 宮田 雄一朗
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