改造内閣の期待度は“進次郎一強”
FNNは安倍首相が9月11日に行った内閣改造と自民党役員人事を受けて、9月14・15両日に、全国の18歳以上の有権者を対象に1000サンプルでの世論調査を行った(固定電話+携帯電話によるRDD抽出)。その結果を分析すると、小泉進次郎環境相が入閣した効果が鮮明になり、ポスト安倍候補たちの支持の特徴と弱点が露わになった。
まず、今回の内閣改造と自民党役員人事の評価を聞いたところ、評価する人が43.2%で、評価しない人の35.1%を上回った。43.2%という数字は高いとは言えないが、小泉氏の入閣を除けば地味だった人事にしては高いという見方ができ、小泉氏の入閣が下支えした数字だと言える。
その証拠に、「最も期待・注目する閣僚」を聞いたところ、小泉環境相が48.9%とほぼ半数を占め、2番手以下の河野太郎防衛相9.3%、茂木敏充外相5.4%、橋本聖子五輪相3.3%を大きく引き離している。期待度だけで見れば改造内閣はさながら“進次郎一強”だ。
“進次郎入閣効果”で内閣支持率も上昇 カギは女性の支持
これを受けて、安倍内閣の支持率は51.7%と、先月から5.1ポイント上昇し、不支持率は31.9%と6.2ポイント減少した。その内容を詳しく分析すると興味深いことがわかる。
今回の安倍内閣支持率を男女別に見ると以下の通りだ。
男性 支持54.4% 不支持32.0%
女性 支持49.1% 不支持31.8%
支持率は男性の方が女性より5ポイント高く、不支持率は男女で拮抗した。
しかし先月の調査ではまったく違う数字だった。
男性 支持50.8% 不支持34.7%
女性 支持42.7% 不支持41.3%
特筆すべきは今回、女性の内閣支持が6.4ポイントも上昇し、不支持が約10ポイントも減少したことだ。安倍内閣は、傾向として男性からの支持に比べ女性からの支持は低かった。今回はその女性からの好感度を上げたことで、不支持率が男性より女性の方が低くなるという、安倍内閣から見れば画期的な結果となったのだ。
安倍首相としては、消費税の増税や憲法改正など、男性以上に女性にとって抵抗感の強い政策課題に挑むにあたって、この女性からの支持は大切にしたいところだろう。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース