梅雨が明けない。7月も残りわずかだというのに、28日までに梅雨明けしたのは九州南部と奄美・沖縄だけ。関東甲信では8月にずれ込みそうだ。居すわる前線の影響で、農作物やレジャー施設にも影響が出ている。(山岸玲、増山祐史、黒田壮吉)
気象庁は28日、九州南部が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より14日遅れで、1951年に統計をとり始めてから3番目の遅さだ。
平年ならば、28日は東北北部で梅雨明けを迎える日だ。現状では四国と中国、近畿、東海、関東甲信で梅雨明けが7~10日遅れている。
日照時間も短い。27日までの20日間で、東京都心では平年の29%、静岡市で35%、長野市で34%、仙台市で42%などとなっている。
今年、関東甲信が梅雨入りしたと見られるのは6月11日。7月中旬ごろから太平洋高気圧が勢力を伸ばし、梅雨前線は北へ追いやられて消えるのがパターンだ。
しかし、今年は太平洋高気圧が一向に張り出してこない。かわりに南シナ海からフィリピンの東海域に広がり、台風のもとになる積乱雲の成長を抑え込んでいる。このため7月の台風発生数は「0」。このままなら51年の統計開始から初めてのことになる。
気象庁によると、今週には太平…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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