北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、観光船の運航会社「知床遊覧船」(北海道斜里町)が、運航管理者の不在時に必要な補助者を選任せず、十分な連絡体制をとっていなかったとみられることが関係者への取材でわかった。事故発生から7日で2週間。同社の安全対策をめぐる不備が次々と見つかっており、国土交通省は特別監査を進め、最も重い事業許可の取り消しも視野に処分を検討している。
運航管理者は陸上から船とやりとりし、運航の全般を把握する重要な役割を担う。海上運送法上、運航管理補助者の届け出は義務づけられてはいないが、同社の安全管理規程では運航中は原則、運航管理者が事務所で勤務し、不在となる場合は補助者が職務を代行することになっていた。
しかし関係者によると、同社が国に提出した規程では、運航管理者は桂田精一社長(58)と記されていたものの、補助者は空欄のままとなっていた。
補助者がいない場合、航行中…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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