河合博司
「小学校卒業おめでとう!力斗星」――。
21日午後、茨城県筑西市の関東鉄道下館駅で、下妻市の中山力斗さん(12)は自分の名前と顔写真が入った列車のヘッドマークを目にし、両手を何度も挙げて喜んだ。今しがた自分が乗ってきた列車の前面に飾られていた。
4日前に小学校を卒業した力斗さんは、小遣いの大半を使って列車や電車に乗りに行くほどの鉄道好き。同社で運転士を務める兄の凌雅さん(23)が、そんな弟の門出を「記憶に残る出来事で祝いたい」と考え、同社が一般募集しているサービスを利用して、サプライズを仕掛けた。
凌雅さんは「おじいちゃんの誕生祝いに焼き肉を食べに行こう」と力斗さんを誘い、両親や祖父母らと家族7人で自宅近くの騰波ノ江駅から、仕掛けをした列車に乗り込んだ。降車した下館駅で初めて知らされ、力斗さんは「駅で動画を撮っている人がいて、恥ずかしい。でもマークはかっこいい」とはにかんだ。
オリジナルのヘッドマークを飾るサービスは、同社の常総線と竜ケ崎線で実施しており、5万円から。問い合わせは、同社(029・822・3710)。(河合博司)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル