過去ツイート削除の姑息な動きも SNSの誹謗中傷は「法整備」で撲滅できるか(THE PAGE)

 リアリティ番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラーの木村花さんが亡くなったことをきっかけに、SNSにおける誹謗中傷が大きな社会問題となっています。政治家の中からも法整備が必要との声が上がっている状況ですから、何らかの対策が実施される可能性が高くなってきました。ネット上では、早速、誹謗中傷していたツイートなどを削除するといった姑息な動きが見られます。

「スルー力」ではなく「毅然と対応」

 以前から、著名人に対する誹謗中傷や嫌がらせは社会問題となっていましたが、十分な対策が講じられているという状況ではありませんでした。一部の著名人は、法的措置を行っていますが、手続きに時間や費用がかかることや、相手の数があまりにも多すぎることから、いちいちすべてに対処していられないというのが現実です。相手を口汚く罵る言葉がネット上に大量に溢れているのは、日本では日常的な光景ですが、木村さんにも1日に100件近くの誹謗中傷の書き込みがあったようです。

 これまでの日本社会では、著名人は誹謗中傷を受けて当たり前とみなされている部分もあり、被害を受けても我慢すべきだという声は少なくありませんでした。「スルー力(りょく)」などという言葉からも分かるように、不当なバッシングに対して毅然と振る舞うのではなく、大人の対応をする人が賞賛されるという風潮が強かったといえます。会社内でのパワハラやセクハラにおいても、加害者よりも被害者の方がバッシングされるケースが多いというのも同じようなメカニズムといってよいでしょう。

 しかし木村さんの死を受けて、ダルビッシュさんが「立派な集団リンチ。いつも言うが有名人へのストレス解消を正当化するために作られたであろう『有名税』はもう通用しない」とツイッターで発言。元陸上選手の為末大さんも自身のツイッターで、厳罰化を求める署名運動に対して参加を呼び掛けるなど、毅然とした態度を示すべきだと主張し始めています。


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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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