華野優気 高井里佳子
新型コロナウイルスワクチンのコールセンター業務で近畿日本ツーリストが委託費を過大請求した事件で、詐欺容疑で逮捕された支店長らが不正発覚の約1カ月前、業務実態の確認を求めた委託元の大阪府東大阪市に対し、勤務実績などを改ざんしたうその資料を提出していたことが市への取材で分かった。大阪府警は不正発覚を逃れるためだったとみている。
関西法人MICE支店長の森口裕(54)、営業課長の太田幹雄(54)の両容疑者ら3人は2021年9月~22年4月、コールセンターのオペレーターの人数を水増しし、東大阪市から業務委託費約5億8900万円をだまし取った疑いで府警に逮捕された。3人は16日、送検された。
市や近ツーによると、市は今年2月10日、支店に対し、再委託先の稼働状況を確認するよう求めた。担当の太田容疑者は「時間がかかる」と応じる一方、森口容疑者が3日後の同13日、再委託先にオペレーターの勤務実績の改ざんを指示。太田、森口両容疑者が3月1日、改ざんされた資料を市に持参し、市は過大請求に気付かなかったという。
発覚のきっかけは匿名通報
市に3月下旬、「支店が人数…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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