過激さと「アカバン」のジレンマ ガーシー事件で動画配信は転換期に

 動画投稿サイト「ユーチューブ」を使い脅迫を繰り返したなどとして前参院議員のガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)が逮捕、起訴され、過激な動画で億単位のお金が動いていた実態が明らかになった。現役ユーチューバーは事件を複雑な思いで見つめる。

 アラブ首長国連邦に渡った東谷容疑者がチャンネルを開設し、「暴露系ユーチューバー」として動画の発信を始めたのは昨年2月ごろ。それ以前から活動していたユーチューバーの男性は、「すぐに消えるだろうな」と思ったという。

 男性は若者向けの企画を定期的に投稿し、チャンネル登録者は10万人以上。今回、匿名での取材に応じた。

 東谷容疑者が芸能界の「裏話」を「暴露」するという設定は、新鮮に感じたという。「競合がいない独自路線だと感じた。最大瞬間風速はすごいが、絶対に『アカバン』されると思った」と振り返る。

 アカバンは、動画の内容がユーチューブ運営側のガイドラインや規約に違反した時などにアカウントが凍結されたり、削除されたりすることだ。

「ストライク制」でチャンネル永久削除

 運営側が「交通ルール」とす…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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