山田みう
車道に倒れていたお年寄りを助けたとして、埼玉県警川越署は川越市立芳野小学校4年の北方雅人さん(9)と6年の藤井碧大さん(12)に感謝状を贈った。
2人は3月29日午後5時ごろ、遊びから帰る途中、同市鴨田の片側1車線の市道で、道路の真ん中に倒れているお年寄りの女性を見つけた。2人は「どうして倒れているんだろう」と疑問に思い、女性に近づいた。意識はあったが、疲れて動けなくなってしまっているようだったという。
北方さんは「早く知らせなくちゃ」と考え、近くの自宅の母親のもとに急いだ。藤井さんはその間、女性を見守った。数分後に北方さんの母親が駆けつけ、女性を歩道に避難させた。
母親の110番通報で、家族に引き渡された。女性は80代で、医療機関を受診し、股関節の骨が折れていたことがわかったという。
感謝状の贈呈式は2日、芳野小学校であった。女性の家族も同席し、2人に直接感謝を伝えた。北方さんは取材に「ものすごくうれしい」、藤井さんは「勇気を出して、人の命を救えて良かった」と話した。
生駒義郎校長(53)は「人の命の大切さは教えてきたが、それを実践することは大人でも難しい。校長として誇りに思う」、川越署の木村宏志署長は「小さい勇気と行動力が女性を救った」と称賛した。(山田みう)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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