大野正美、志田修二
北海道内各地で2日、新型コロナウイルスの影響で延期されていた成人式が開かれた。
根室市では当初予定の1月10日から延期されていた成人式が、保護者らも参加して市総合文化会館で開催。参加者には事前にPCR検査をしてもらい、密を防ぐため席の間を空け、新成人と保護者の場所を大きく離すなどの対策を実施した。
参加対象の新成人は244人だったが、札幌市など感染者が多い地域の居住者には参加を控えてもらい、出席者は77人にとどまった。
朝方に雪がちらつくなど、あいにくの天気だったが、新成人を代表して市内に住む漁業、山﨑巧実さんと郵便局勤務、松村文花さんが誓いの言葉を元気に読み上げた。海水温上昇による不漁で打撃を受ける地元水産業の回復や、コロナ禍による四島交流の中止などで困難な状況にある北方領土問題の解決に「寄与していきます」と決意を語った。
感染対策のため式を地区ごとに1部と2部に分け、512人が出席。出席者には各家庭での事前検温を要請し、会場の入り口でも消毒と検温を実施。来賓は招かず、保護者は入場しないよう制限。会場内では隣の席と間隔を開け、密を避けるようにした。
式では、新成人を代表して佐々木彪午さんと佐古優菜さんが「周りへの感謝の気持ちを忘れず精進していく」と決意を述べ、公募で選ばれた新成人が将来の夢や目標を発表。恩師からのビデオレターも上映された。
恵庭市の大学に通う同市あずさの源友梨さん(20)は「こんな大変なときに式を開いてもらってうれしい。人を助ける仕事にと選んだ看護師を目指して頑張りたい」と思いを語った。(大野正美、志田修二)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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