松山市の道後温泉の旅館街付近で愛媛大学の学生が4年前に拾った、石の中に埋もれていた化石が、約8千万~7400万年前の首長竜の歯と見られることがわかった。同大の研究グループが7日、記者会見を開いて発表した。愛媛県内で中生代の大型爬虫(はちゅう)類の可能性がある化石が見つかるのは初めて。
化石は長さ約3センチで、中生代白亜紀後期の地層のもの。同大の理工学研究科などの研究グループが、国内の首長竜研究の第一人者である東京学芸大の佐藤たまき准教授と共に調査した。歯の表面の線状の模様などから、首長竜の一種であるエラスモサウルス科のものである可能性が高いと確認した。
首長竜は中生代に繁栄し、長い首と4枚のひれを持っていた大型の海生爬虫類。恐竜と同時代に生きたが、別のグループに分類される。各国で発掘された化石から、魚やアンモナイトを食べていたことや、胎生だったことなどがわかっている。エラスモサウルス科は大きいもので全長15メートルほどになるが、今回の化石の歯の持ち主は数メートルの小さな個体だったと推測される。
今回化石が見つかったのは…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル