堀川勝元
雪の季節を前に、中日本高速道路や、国道を管理する国土交通省中部地方整備局など4者が26日、名古屋市内で記者会見を開いた。今冬から、車の立ち往生が予想される際は、高速道路と並走する一般道を同時に通行止めにする方針で、国の担当者は「鉄道の計画運休のように、大雪のときは道路が止まるという認識を持っていただきたい」と話した。
従来は、大雪でも物流に支障が生じないよう、高速と一般道を交互に通行止めにするなど交通の確保に努めてきた。しかし、昨年末に関越道、今年1月に北陸道で大規模な立ち往生が発生。人命優先の観点から、車の滞留を徹底的に回避する方針に改めることになった。
大雪が予測される際は、3日前から「不要不急の外出」の自粛や広域での迂回(うかい)をテレビCMなどで呼びかけ、通行止め開始の24時間前から実施区間をHPなどで周知する。通行止め中に除雪作業を集中的に行い、早期解除を目指すという。
また、立ち往生の引き金となるスタックや事故を避けるため、冬タイヤの装着やすり減りへの注意、タイヤチェーンの携行を呼びかけている。(堀川勝元)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル