首都圏1都3県と北海道では、緊急事態宣言の解除が今回も見送られた。最初の宣言発出から約1カ月半。東京都内の繁華街では、休業要請にほころびも見え始めた。宣言解除となった近畿3府県では、先行して街が動き出したが、本来のにぎわいを取り戻すにはまだ時間がかかりそうだ。
東京・有楽町の飲み屋街は、午後8時をすぎると次々と看板の灯が消える。都から時短営業の要請を受けているためだが、深夜までにぎわう店もある。
ある居酒屋は午後11時まで営業中。20日午後9時ごろ、スーツ姿の会社員グループなどが集い、席は7割ほど埋まっていた。同僚と来たという40代男性が仕事を終えたのは午後8時。飲み屋を探してたどり着いた。「明かりを見つけ、オアシスみたいに感じた」。ハイボールを片手に唐揚げをほおばった。東京の緊急事態宣言が延長された5月上旬以降、「もういいんじゃないか」と週1回、外で飲むようになった。
店側は、席数を3分の2に減らして客同士の距離をとり、入店時にアルコール消毒も求める。男性は「解除されても、コロナが急になくなるわけじゃない。それなら、今から新しい飲み方を探ってもいいんじゃないかと。大声でしゃべらなくなりましたし、店の対策も安心」と話した。
店のアルバイト店員(26)によると、他店が閉まる午後8時をすぎると満席になる日もあるという。「それでも宴会は入らないし、売り上げは以前の6割ぐらい。接客が怖いと休む店員もいる」と話す。
閑散とする東京・新橋にも午後…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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