適切な飛沫対策→感染リスク99%減 五輪開会式で試算

 7月に予定されている東京オリンピックの開会式で、観客が新型コロナウイルスに感染するリスクについて、東京大学医科学研究所などの研究グループが試算を論文として発表した。会場側と観客が適切な対策とった場合、何もしなかった場合に比べて感染リスクを99%減らせるという。

 試算では会場に6万人が5時間集うと仮定した。無症状の感染者が会話やせき、くしゃみなどでウイルスを含む飛沫(ひまつ)を放出。空気中に漂ったり周囲の物体に付着したりして他の観客が口などから取り込む可能性を考えた。

 対策がない場合、場内の感染者1人あたり新たに1・5~1・7人に感染させるという結果が出た。マスクをする、手を洗う、帽子などで髪の毛への飛沫の付着を防ぐといった観客の対策と、客席の間の仕切りや入退場で距離を保つといった会場側の対策を組み合わせた場合、感染確率は99%減り、感染者1人あたりの新規感染者は0・009~0・012人だった。他の大規模イベントでも応用可能だという。

 試算ではトイレのドアノブの接…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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