JR九州は24日、佐賀市兵庫町のJR長崎線伊賀屋駅近くの踏切(警報機・遮断機あり)で22日午後10時10分ごろ、遮断機が上がったままの状態で貨物列車(2両編成)が通過した、と発表した。車や人が通行していなかったため、けが人などはいなかった。
同社の説明によると、22日夜に九州北部に接近した台風17号の影響で、倒れた木が下り線の架線にひっかかって列車が停車した。同踏切近くだったため、午後8時50分ごろから遮断機が下りたままになっていた。そのままでは車や人が通行できないため、午後9時40分ごろに遮断機を上げたが、列車の運行を管理する指令員にそのことが伝わっていなかった。下り線の列車は止まったままだったが、上り線を貨物列車が時速85キロほどで走行した。この踏切は1日7千台を超す車が通行しているという。
同社の担当者は「明らかな人為的ミス。たまたま車や人の通行がなく事故が起きなかった。指導を徹底し、再発防止に努めたい」と話している。(倉富竜太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル