東京・晴海のパラリンピック選手村の周辺でカメラを構える人たちがいる。選手らを乗せた大型バスが近づくと一斉にシャッターを切る。パラ選手の熱心なファンだろうか。一人の男性が答えてくれた。「いいえ、バスです」
名古屋、大阪、金沢、鹿児島……。東京オリンピック(五輪)やパラリンピックでは選手や関係者の輸送のために、全国各地のバス会社から大型バスが数千台集まっている。10分ほど見ているだけでもあちこちのナンバーのバスが通る。バスを眺め、写真を撮るのが目的だという。
「本来ならその地方に行かないと見られないバスがここで一気に見られる。興奮します」と会社員の柏木瑛人さん(23)。ここに立つのはこの日が2度目。特に年式の古い車体が好きで、古いバスが多く残る沖縄までわざわざ乗りに行ったこともあるという。
一緒に訪れた元同僚の赤井田…
この記事は
残り:781文字/全文:1146文字
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment