宮坂奈津 マハール有仁州
千葉県大多喜町の山林で7日、焼けた乗用車から身元不明の男性の遺体が見つかった死体遺棄事件で、この男性は千葉県八千代市で借金トラブルに巻き込まれ、連絡が取れなくなっていた。捜査関係者への取材でわかった。県警はトラブルの関係者の割り出しを進めている。
捜査1課は13日、遺体の男性をベトナム国籍のブィ・クォン・トゥンさん(29)と発表した。
捜査関係者によると、ブィさんは2月上旬、別のベトナム人らとの間で数百万円の借金をめぐり、トラブルを抱えていた。
捜査1課などによると、ブィさんの関係者が八千代署管内の交番に「連絡が取れなくなっている」などと相談し、署が捜査していた。DNA鑑定などで見つかった遺体と同一人物だったことが判明した。
ブィさんは7日午前、大多喜町の林道脇の斜面で、焼けた状態の乗用車の後部座席で見つかった。司法解剖の結果、複数の骨が折れており、死因は不詳。死後数日と推定され、損傷が激しいという。
県警は、勝浦署と八千代署の合同特別捜査班を70~80人体制で設置する予定。現場は上総中野駅から南西に5キロほどの山中だった。(宮坂奈津、マハール有仁州)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル