遺児らヤクルトのサヨナラ勝ちに「奇跡」 警視庁が心のケアで招待

岩田恵実

 こどもの日の5日、事件や事故で家族を亡くした子どもたちにプロ野球観戦を楽しんでもらおうと、ヤクルト球団と警視庁などが遺児やその家族ら計28人を明治神宮野球場(東京都新宿区)で行われたヤクルト―DeNA戦に招待した。同球団が遺児らを試合に招待するのは4回目で、同庁から感謝状が贈られた。

 同庁は2015年から事件・事故の遺児らをスポーツ観戦やコンサートなどに招待し、心のケアに当たっている。若田英総務部長は感謝状の贈呈式で、「大変つらい経験をされた子どたちに夢と希望を持つきっかけを提供できないかと取り組んできた。様々な団体や企業の協力でこれまで以上に取り組みを進めていきたい」と話した。

 この日は、ヤクルトが逆転サヨナラホームランで勝利する劇的な試合展開。父親を幼いころに交通事故で亡くした高校2年の女子生徒(16)は「すごく楽しかった。逆転ホームランは奇跡が起きたと思った」。一緒に観戦した母親(52)は「(経済的にも)色々なところに連れていってあげられないのが現状の中、ありがたい」と話した。(岩田恵実)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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