北海道アイヌ協会や日本人類学会など4学協会は20日、アイヌ民族の研究について語るシンポジウムを札幌市中央区で開いた。遺骨を用いた研究などをめぐって、研究者とアイヌ民族の対話の場として企画され、約100人が参加した。
道アイヌ協会の大川勝理事長は「研究成果が研究者の世界だけで論じられ、アイヌ民族が置かれている状況の改善に生かされてこなかったとの声がある。過去を顧みて今後に結びつける取り組みが不可欠だ」と強調した。
これに対し、日本人類学会と日本考古学協会、日本文化人類学会の研究者が、アイヌ民族に関する研究の成果や歴史を報告した。
日本考古学協会の矢島国雄・明治大名誉教授は「過去のアイヌ文化研究に問題があったことは認識しなければならない。調査される側の価値観や権利への配慮が欠けていたことは否定できない」と述べた。
研究をめぐっては、明治から…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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