避難時の持ち物は必要最小限に 大雨への備え、注意点は

 九州を中心に、出口の見えない大雨。緊急時への備えは何が必要か。

 気象庁などによると、避難場所がどこにあり、どのルートを通れば安全にたどり着けるのか、事前に把握しておくことが大切だ。学校や公民館など指定された避難場所は、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」(https://disaportal.gsi.go.jp/)で検索できる。

 避難するときの持ち物は必要最低限にしたい。飲料水や乾パンなどの食料、医薬品、健康保険証、現金、通帳、下着やタオル、懐中電灯などだ。リュックサックを使えば、両手が使えて行動しやすい。

 家にとどまる場合、断水に備えて浴槽に水を張るなどして生活用水を確保することも重要だ。物が飛んでくるのに備え、カーテンは閉め、ブラインドは下ろしておいた方がよい。

 日本自動車連盟(JAF)によると、道路が冠水し、水位が上がったら自動車での避難は控えたほうがよいという。車で移動中に大雨に遭遇した場合は、川沿いや急傾斜地のほか、高架下などの周囲より低い場所を避けることをJAFは勧める。

 冠水した道路を走行できる水深の目安は、乗用車であれば床面がつからない程度。JAFの実験では、セダン型の自動車を水深60センチの道路で走らせたところ途中でエンジンが停止した。水深30センチでは走れたが、速度が上がると水を巻き込みやすく、時速30キロでエンジンルームに水が入り込んだ。

 冠水した道路は、見た目では水深がわからない。思いのほか深いことがあるので、進入は避けた方がよいという。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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