「還付金がある」「キャッシュカードが必要」――。こんな特殊詐欺の典型的な文言を組み合わせた新たな手口の被害が関東地方で確認された。愛知県警は東海地方にも広がる恐れがあるとして注意を呼びかける。
県警によると、東京都新宿区に住む男性(83)宅に5月18日、区役所職員を名乗る人物からこんな電話があった。
「還付金があるので振込口座を教えてほしい」
この後に電話で被害者をATMまで誘導したうえで、犯人側に金を振り込ませるのが「還付金詐欺」と呼ばれる手口の典型だ。
だが、今回のケースは違った。直後に金融機関の職員になりすました者から電話があり、「キャッシュカードが古いので交換が必要。職員が取りに行く。暗証番号も教えて下さい」と伝えた。信じ込んだ男性は、自宅を訪れた男にカード1枚を渡した。
男は「すぐに戻ります」と言…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル