那覇市、市制100周年 沖縄戦や米軍統治を乗り越え

国吉美香

 那覇市が誕生してから20日で100周年となり、これまでの歩みを振り返って記念日を祝う式典が市役所で開かれた。

 那覇市は1921年に那覇区から市へ移行。太平洋戦争末期の44年には米軍による大規模空襲で当時の市域約9割が焼失し、翌年の地上戦でも焦土となった。終戦直後、沖縄を統治していた米軍により立ち入り禁止区域となっていたが、49年12月に米軍は那覇を沖縄の首都とすると発表。徐々に開放された区域に人が集まるようになり、いまでは観光地となっている「国際通り」に映画館や商店が立ち並ぶなど、繁栄を取り戻していった。

 市内には戦後に米軍から返還された大規模な基地跡地がある。那覇・新都心地区は返還後に経済効果が32倍となるなど、跡地利用の成功例としても知られている。

 式典に参加した城間幹子市長は「次の100年も、誰もが心豊かに暮らせる那覇市であるように全力で取り組んで参ります」とあいさつした。(国吉美香)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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