福島県郡山(こおりやま)市の飲食店「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店」が爆発し、1人が死亡、19人が重軽傷を負った事故で、郡山消防本部は31日、周辺の民家やビルなど少なくとも184棟で爆発による被害が確認されたと発表した。
消防によると、調査は30日と31日に実施。爆発した飲食店の半径数百メートルの範囲で、建物にひびが入ったり、ガラスが割れたりする被害があったという。
また、消防が2018年12月に同店を立ち入り検査した際、防火管理者の未選任や消防訓練の未実施などの消防法違反が判明。10日以内に改善し報告するように指導したが、店側からの報告はなかったという。飲食チェーンを傘下に持つ外食大手コロワイド(横浜市)は「事実関係を現在確認している」としている。
県警は31日、爆発当時、店に工事の点検に来た現場責任者の男性(50)の死因について、正面から強い爆風を受けたことによる肺挫傷と発表した。また、31日から容疑者不詳のまま業務上過失致死傷容疑で現場検証を始め、店舗のプロパンガスのボンベ6本を回収し、破裂していないことを確認した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル