部下の職員に「指詰めろ」「おまえら馬鹿か」などのパワハラに当たる発言をしたとして、岐阜県は22日、環境生活部長の渡辺正信氏(60)を戒告の懲戒処分にした。県では昨年11月にも当時の総務部長が部下へのパワハラで懲戒処分となり、更迭されている。
県などによると、渡辺氏は2022年5月、部下の課長補佐級の職員に「次、何かあったらおめぇらただじゃ済まさんぞ、指詰めだぞ」「そんなことも調べずにやっているのか、おまえら馬鹿か」などと発言した。別の課長補佐級の職員にも2023年5月、「指詰めろ」と発言した。
渡辺氏は、県の聞き取り調査に対し「冗談、軽口のつもりの発言だったが、業務上の指示だった記憶はない」と説明しているという。
県では昨年11月、当時の総務部長が県職員組合との団体交渉中、職員の頭に蛍光ペンを当てたとして、部長級職員では初めてパワハラで懲戒処分を受けたばかり。
古田肇知事は「総務部長によるパワハラの発生後、さらに部長級職員による同様の事案が発覚したことは極めて遺憾だ。職員研修の充実を図り、ハラスメント防止に努める」とのコメントを発表した。
同僚の私物盗んだ職員、女性職員の額にキスした講師も…
女性職員の私物を盗んだほか、パソコン内の女性の個人情報に不正にアクセスしたなどとして、岐阜県は22日、可茂土木事務所の平林悠・主任技師(29)を懲戒免職処分としたと発表した。
県によると、平林技師は2018年~23年、同僚の女性職員のカーディガンや手帳、名札などの私物や県所有物など少なくとも41件を盗み、女性職員が管理する会計に関する公文書を持ち出して隠した。さらに職場の共有パスワードや盗み見たパスワードを使い、女性職員らの個人情報に不正にアクセスし、自分のパソコンに複製したという。
平林技師は「書類を隠せば、その所在を聞くために女性職員が自分に話しかけてくれると思った」などと説明しているという。
県はまた、県農業大学校の課長補佐級の男性講師(65)を22日付で停職の懲戒処分とした。今年1月下旬と2月末、女性職員の額にキスをしたほか、ひざの上にのせて抱きしめて胸を触るセクハラ行為をした。(保坂知晃)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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