静岡県立高校の運動部顧問を務めた元教諭の不適切言動をめぐり、県教育委員会は23日、部員に対する体罰があったとした第三者委員会の報告書を公表した。体罰を認定しなかった県教委の調査内容に反して逆転認定した格好。文書訓告とした判断も「不適切」と指摘するなど、一連の対応を問題視する異例の判断を示した。
部員に対する体罰が三者委に事実認定されたのは、静岡西高(静岡市)で女子バスケットボール部顧問を務めていた元男性教諭。
報告書によると、元教諭による不適切な指導内容を列挙した調査嘆願書が2021年1月に教委に寄せられ、関係者の聞き取り調査が始まったが、教委は同年3月、「体罰があったと認定できない」として、不適切発言を理由に、懲戒処分に該当しない訓告とした。元教諭は同月に退職した。
第三者委、教委の「ガイドライン理解が不十分」
被害を受けた部員の保護者か…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル