全国津々浦々に立っている郵便ポストの4分の1は、郵便物の投函(とうかん)が1日1通以下。ほぼ毎日、1通も投函されないものも少なくないという。そんな、ほとんど利用されないポストの「リストラ」の議論が始まっている。
日本郵便によると、郵便ポストは今年3月末現在、全国で17万5145本。ピーク時(2006年度)の19万2300本からは、約9%減となっている。
今年6月に日本郵便が実施した調査では、約17万本のポストのうち、4万3940本(25・1%)は1カ月当たりの投函量が30通以下にとどまる。さらにこのうち、1日当たり1通も投函されないポストは、6793本(3・9%)あったという。
一方、郵便物の量はこの20年ほどで激しく減っている。ピークだった01年度は263億1400万通あったが、昨年度は144億4500万通。電子メールの普及などが背景にあるとみられ、ほぼ半減に近い状況になったことが分かる。
つまり郵便物が激減する中、それに比べてポストはあまりその数を減らしていない。背景には何があるのか。
それは、郵便ポストが全国で…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル