アベノマスクが届かない――。静岡県内でそんな声が相次いでいる。県内で5月23日から始まった政府による布マスク配布だが、手にした人は1日現在で1~2割程度。待てど暮らせど届かない「官支給品」に、市民はしびれを切らしている。
マスクは2枚入り1組で、県内では166万世帯に配布予定。2万8800組が第一陣として先月22日に納品された静岡中央郵便局でも、以降は入荷がぱたりと途絶えている。客からの問い合わせにも、担当者は「こちらも待っているとお答えするしかありません」とお手上げの状態。
厚生労働省によると、感染者数が多い都道府県から順に配布しており、県内の配布率は8日にようやく5割近くになる見込み。郵便箱をのぞいては嘆息する日々が、まだしばらく続きそうだ。(中村純)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル