郵便局立てこもり事件、男を自宅への放火容疑で再逮捕へ 埼玉県警

有元愛美子 野口駿 仁村秀一

 埼玉県蕨(わらび)市の蕨郵便局で10月にあった人質立てこもり事件で、県警は、同県戸田市の無職鈴木常雄容疑者(87)について、自宅アパートに火をつけて全焼させたとする現住建造物等放火容疑で再逮捕する方針を固めた。逮捕は今回で4回目。捜査関係者への取材で26日、わかった。

 再逮捕容疑は、立てこもり事件が起きた10月31日午後1時ごろ、同市新曽の木造2階建てアパートで1階の自室に火をつけ、アパートを全焼させたというもの。住民らは避難し、けが人はいなかった。

 アパートに住んでいた50代の女性によると、鈴木容疑者が転居してきたのは20~30年前。アパートは来年3月に取り壊す予定で、全ての住民が立ち退きを求められていたという。

 鈴木容疑者は火災が起きた日の午後2時過ぎ、蕨郵便局で職員を人質に立てこもったとして、約8時間後に人質強要処罰法違反容疑で緊急逮捕された。11月下旬に、郵便局に駆けつけた警察官らに向けて拳銃を撃ったなどとして殺人未遂や銃刀法違反(加重所持、発射)などの容疑で再逮捕された。

 また、火災が起きた日の午後1時過ぎ、戸田中央総合病院(戸田市)で医師らのいた1階の診察室に向けて屋外から発砲したとして、同様の容疑で12月中旬にも再逮捕されていた。

 捜査関係者によると、鈴木容疑者は郵便局のバイクと自身のバイクが接触した事故の処理や、病院の応対などに不満を持っていた疑いがある。県警は事件の動機につながるとみている。(有元愛美子、野口駿、仁村秀一)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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