日本郵便は21日、愛媛県愛南町の深浦郵便局で、局長だった30代男性が計2億4千万円を着服していたと発表した。流用したお金は競艇につぎ込んでいたという。前局長は6月23日、同社が抜き打ち調査に入った際、途中で外出したまま連絡が途絶え、別の場所で死亡しているのが見つかった。関係者によると、自殺とみられる。
日本郵便四国支社(松山市)によると、前局長は6月7~23日、システムを不正操作し、架空の預け入れ処理をして自己名義の口座残高を計2億2千万円水増しして着服。5月26日~6月3日には、郵便局が保管する払戻金や小銭などの現金計2千万円を横領していたという。
前局長は2014年4月から深浦郵便局長。局長以外に職員が2人いたが、前局長は規定に反し、預け入れ処理を1人で担当していたという。利用者の貯金に被害は確認されていない。
安達章支社長は「お客さまや関係者に多大なご迷惑をかけ、大変申し訳ない。局長の立場でこうした行為に手を染めた重大事案で、再発防止に向けてコンプライアンスの徹底をはかり、信頼回復に取り組みたい」と陳謝した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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