郵便物配達せず隠した疑い、男を書類送検「面倒だった」

 郵便物を配達せず自宅に隠していたとして、神奈川県警は23日、横浜市瀬谷区の瀬谷郵便局に勤務していた元日本郵便社員の男(61)=相模原市南区=を郵便法違反(郵便物の隠匿)の疑いで書類送検し、発表した。男の自宅からは、送検対象となった郵便物を含め、2003年7月~19年11月中旬ごろに配達すべきだったはがきなど約2万4千通が発見されたという。

 県警瀬谷署によると、男は17年2月から19年11月ごろにかけて、自身が配達すべき郵便物計1002通を自宅に隠した疑いがある。容疑を認め、「配達するのが面倒だった。配達担当の若い社員と比べて仕事ができないと思われたくなかった」と話しているという。

 日本郵便南関東支社は昨年11月、社内調査で男が配達すべき3611通の郵便が未配達になっていると発表。男を懲戒解雇にした上で、今年1月、同容疑で刑事告訴していた。

 同支社は取材に「弊社の社員がこのような事件を発生させ、誠に申し訳ございません。再発防止に全力で取り組んで参ります」とコメントした。

 日本郵便お客様サービス相談センターのフリーダイヤルは0120・23・2886、携帯電話からは0570・046・666(いずれも平日の午前8時~午後9時、土曜と休日の午前9時~午後9時)。最寄りの郵便局でも問い合わせに対応する。(林知聡)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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