東京都内にある四つの寄席が5月上旬から休席することが28日に発表された。今回の緊急事態宣言に際し、政府が要請した「無観客開催」を受け入れずに通常通り興行を続けていた寄席だが、何があったのか。
「こんなに反響があると思わなかった」「芸人さんの立場を思った。他の仕事がキャンセルされる中で、寄席ぐらい開けてあげたらどうだろうかという。そんなに世間に波風立てるつもりはなかったんです」
4月26日、浅草演芸ホールの松倉由幸社長はそう語っていた。
東京には上野の鈴本演芸場、新宿末広亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場と四つの寄席があり、落語や漫才、奇術、曲芸などの演芸を毎日興行している。この興行形態は江戸後期から続いており、世界でも特殊な劇場だ。
鈴本は落語協会(落協)のみ、他の3席は落協と落語芸術協会(芸協)が交互に出演する。
3度目の緊急事態宣言を4月…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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