都市の病院ベッド不足現実味 医療崩壊回避へ動く自治体

 新型コロナウイルスの感染拡大が、医療体制を脅かし始めている。地域医療を支える各地の病院で集団感染が発生し、転院先の病院にも波及している。都市部ではベッド不足が現実味を帯びてきた。自治体は患者の受け入れ先の確保に躍起だ。

 東京都台東区。約300人が入院していた永寿総合病院で、入院患者と医療関係者5人の感染が明らかになったのは24日のことだ。25日に11人、26日に10人、27日に15人。検査が進むにつれ、感染者数が積み上がり、都は「院内感染の可能性」を指摘。外来は休診となった。

 地元の中核病院である同院の外来閉鎖が続けば、地域医療体制が危うくなる。

 区の保健所は、重症の感染者を別の指定病院などに転院させるよう検討した。

 しかし、返ってきたのは「ベッドがいっぱいです」という言葉だった。26日午後の時点で、受け入れ先が決まったのは、わずか数人という。永寿総合病院はいまも約300人が入院している。「まだまだ感染者が出てくるだろう。そのときどうするか」。区の担当者は懸念する。

 さらにこの日、慶応大学病院(…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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