五輪競技がある10都道県が募集した「都市ボランティア」のうち、9道県で少なくとも3800人超が辞退していることがわかった。東京は確認中としている。
都市ボランティアは、空港や駅、会場周辺で観客や観光客らを案内する。辞退の理由は進学や就職、引っ越しなど延期に伴う個人の事情が大きいが、海外客の受け入れ断念やコロナ禍への不安も響いた。
五輪パラで計8競技が行われる千葉県では、延期前に活動予定だった2826人のうち、4日までに1083人が辞退。成田空港を担当予定だった人も多く、「海外客が来ないため、語学を役立てる場が減ったことが一因」と県の担当者。サッカー会場のある宮城県では、昨年3月までに1700人が参加する予定で準備が進んだが、今年4月時点の研修受講者は約900人にまで減った。新型コロナの影響もあり、担当者は「職場が介護施設で感染リスクを懸念したり、家族にやめるよう言われたりする人もいたようだ」と話す。
自治体の担当者が注視するの…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル