東京都内で今月に入って、野生とみられるサルの目撃情報が相次いでいる。先月、直線で西に30キロほど離れた場所に出没したサルと同じとみられている。なぜ、サルは都心に向かっているのか。
サルは1日から2日朝にかけ、目黒区や世田谷区、渋谷区で目撃された。
警視庁北沢署によると、1日夕、世田谷区宮坂1丁目の世田谷八幡宮境内で「木の上にサルがいる」という通報が寄せられた。翌朝の目撃情報は、東に約4キロ離れた目黒区の京王井の頭線・駒場東大前駅近く。住民から「サルが徘徊(はいかい)している」という110番通報があった。この日は隣の渋谷区内でも目撃され、区に情報が寄せられた。朝日新聞社員も1日朝、世田谷区内の住宅街で柵を乗り越えようとするサルを写真に収めた。
東京都によると、このサルは、10月23日に日野市で目撃されたのと同一とみられる。移動を続け、都心へ近づいていったようだ。
一体なぜこれほど長距離の移動をしたのか。
霊長類学が専門の鈴木滋・龍谷大教授によると、このサルは6、7歳ぐらいのオス。人間でいうと、10代後半から20代くらいにあたる。
サルは繁殖ができる年頃にな…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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