国立がん研究センターは5月31日、家族のたばこに関する調査結果をまとめた報告書を公表した。配偶者の喫煙については、「やめてほしい」が6割を占めた。【新井哉】
調査は3月22日から27日までインターネットで実施。喫煙者(毎日吸っている、時々吸う日がある)1000人、非喫煙者(吸わない)1000人から回答を得た。
配偶者の喫煙について、既婚者の61.2%が「やめてほしい(禁煙してほしい)」と回答。「別にかまわない」は28.9%、「紙巻たばこは嫌だが、加熱式たばこ(アイコス、プルームテック、グロー)なら良い」は10.0%だった。
親から見た「子の喫煙」についても「やめてほしい」(75.1%)の割合が最も高かった。未成年の子どもがいる親への質問では、子どもが20歳以上になった時に「絶対、たばこは吸わせたくない」と「できれば、たばこは吸わないでほしい」を合わせた回答が8割超を占めた。
同センターは「受動喫煙の他者危害性やニコチンの依存性を踏まえると、喫煙習慣は個人の嗜好にとどまらない健康問題であり、生活習慣病を予防する上で、たばこ対策は公衆衛生の重要な課題」との見解を示している。
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