北海道上川町の上川大雪酒造を18日、小樽商科大の学生や教授らが訪れ、酒造りの様子を見学した。同社の親会社、緑丘工房(札幌市)が進める教育機関との提携の一環。帯広畜産大学や函館工業高等専門学校は同社との提携で、酒造を通じて学生が醸造学や発酵学を学んでいるが、小樽商大の学生は、何を学ぶのだろう。
同大が設けた講座「上川大雪酒造ゼミ」は今年度から単位の取れる講座となり、38人が履修。18日から上川町で始まった2泊3日の合宿に参加した32人が18日、上川大雪酒造の工場「緑丘蔵」を見学し、川端慎治総杜氏と蔵の設計者、大島有美・同社地方創生コンサルティング取締役の講義を受けた。
川端総杜氏は、蔵人たちが蒸した米とこうじを混ぜる酒造りの様子を案内したあと、「日本中で酒造業が衰退している中で、新しい蔵が増えたのは北海道だけ。休業中の本州の酒造会社を買い取って移転する形で創業した私たちがビジネスモデルになった」と説明した。大島取締役は「作り手と住民の接点となるショップが、酒造りの世界観を伝える場所になるよう、神秘的な雰囲気にこだわった」と語った。
「上川大雪酒造ゼミ」を昨年…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル