緊急事態宣言が21日解除され、都内の飲食店では酒類の提供が条件付きで可能になった。しかし、上野・アメ横を歩くと、人通りはまばら。飲食店からは「休業中に客が離れてしまったのでは」と心配する声も聞こえてきた。
「まだ初日、月曜日だからだと思いたいが」。居酒屋の40代の男性店長はつぶやいた。酒類が提供できる午前11時から、店先に14人分の座席を準備したが、2時間で来店客は2人だけだった。
男性店長によると、100メートルほど離れた店では、宣言期間中も酒を提供していた。この日も昼からほぼ満席で、「ああいう店にお客さんが集中している気がする」とぼやく。「客足が戻らなければ、営業しても赤字になってしまう。ここで巻き返さないと。踏ん張りどころです」
酒の提供は午後7時までなどの条件が残る。大通りから離れた10席ほどの居酒屋の男性店長(25)は「これからが本番という時間帯にお酒を出せないのでは意味が無い。『飲食店のみなさん、緩和してあげましたよ』という、政府や都のアリバイ作りなのでは?」と話した。
都が示す「客は同一グループごとに2人までで、90分以内」という条件にも疑問の声が上がった。焼き鳥屋の店長(39)は「3人で入ってきたお客さんに『帰って』とは言えないよ。律義に守る店があるとは思えないけどなあ」。
「お酒の提供はしておりませ…
この記事は
残り:812文字/全文:1385文字
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment