銀行員の塚本征也容疑者(25)は7日午前6時ごろ、品川区の商業施設の敷地内で、20代の女性の下半身を無理やり触った疑いがもたれている。 【映像】酔った女性への介抱、わいせつ行為の境界線は 警視庁によると、塚本容疑者は大井町駅付近で酔った女性を見つけると「大丈夫ですか」などと声をかけ続け、無理やりベンチに座らせて口移しでお茶を飲ませるなどをしたという。この際に、塚本容疑者はペットボトルのお茶を出し、女性がつけていたマスクをずらし飲ませようとした。被害を受けた女性は、お茶を口に含んで流し込まれたその流れで下半身を触られたと話している。 連絡を受け、現場に駆け付けた女性の交際相手が塚本容疑者を取り押さえた。取り調べに対して、大筋で容疑を認めているということだ。
泥酔した人を介抱する機会も増えてくるこれからの季節。果たして、酔った女性を介抱する時、どこからがわいせつ行為なのか。微妙な境界線について、強制わいせつなどに詳しい阿部尚平弁護士に聞いた。 「(女性を)移動させたり抱えて運ぶことがあると思うが、その際に意図的に胸・お尻などを触ろうとしている場合は当然、強制わいせつ罪にあたってくると思う。しかし、運んでいる際にたまたま当たってしまったという程度であれば、強制わいせつ行為をしている故意がないということになると思う。救命目的や介抱のためにどうしても必要な行為である場合には、強制わいせつ罪にはあたらないという風に判断されることはありうる」(以下同) 酔いつぶれて記憶がない人はどういう証明ができるのか。
「全く本人もわかっていないという状況だと、事件化されていない例もあると思う。本人が『何かしらされたんじゃないか』というくらいの意識がある場合は、可能であればそのあと速やかに警察や病院に行って、触られたと思う個所に相手の唾液だったり何かがついてないかというのを検査してもらわないと難しいと思う。やった・やられただけの話だと、警察や裁判官も本当にあったのかがわからないということになってしまう」 では、介抱する時に男性側はどこに気を付けるべきなのか。 「基本的には1人では介抱しない方が安全だと思う。必ず同姓が同席しているかは事例によって難しいところだが、最低でも2人以上で介抱した方が後々のトラブルは避けやすい。介抱だからこれくらいやっても大丈夫かなという甘い意識にとらわれるのではなく、本当に必要な範囲だけでやるということが大事」 (ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)
Source : 国内 – Yahoo!ニュース