重い花粉症に新たな治療薬　女性は「本物」にピンときた

　今年も花粉症の季節がきた。目のかゆみや鼻水が続き、仕事や勉強に支障が出たり、顔の肌が荒れたりする。「国民病」とも呼ばれ、多くの人が悩まされる中、症状が重い人を対象にした新たな治療法が今季、登場する。

　神奈川県の女性（64）は、20年以上前から重いスギ花粉症に悩まされてきた。2月ごろから、目のかゆみと鼻水がひどくなる。外出時は箱のティッシュが欠かせないほどだった。

　処方薬も市販薬でもそこまで効果は感じられなかった。そこで、2018年、抗体製剤ゾレア（一般名・オマリズマブ）の治験に参加した。

　治験では、本物の薬と偽物の薬…

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