重ねた傍聴「最後まで謝罪なし」　やまゆり園公判が結審

　相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で利用者19人を殺害し、職員を含む26人に重軽傷を負わせたとして、殺人などの罪に問われた元職員植松聖（さとし）被告（30）の第16回公判が19日、横浜地裁（青沼潔裁判長）であった。弁護側は最終弁論で、被告は事件当時、心神喪失か心神耗弱で無罪か減刑が認められるべきだと改めて主張した。被告は「どんな判決でも控訴はしません」と述べた。

　裁判はこの日で結審し、判決は3月16日に言い渡される予定。

　被告は最終陳述で、「寝たきりなら楽ですが、手に負えない障害児もいる」などと数分にわたり自説を展開した。はっきりとした声で、「やくざの罪を重たくすれば犯罪はなくなる」「重度障害者の親はすぐに死ぬ。人生に疲れて死んでしまう」と言葉を連ね、「この裁判の本当の争点は（世の中の人が）自分が意思疎通をとれなくなった時を考えること」とした。

　「裁判はとても疲れて負の感情…

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