野上浩太郎官房副長官は29日、日米安全保障条約を「変更する必要がある」としたトランプ米大統領の発言について「政府間で日米安保の見直しの話はなく、米大統領府との間でも確認をしている」と述べた。大阪市内で記者団の取材に応じた。
野上氏は「安保条約の見直しや片務的という点も含め、今回の日米首脳会談で日米間の安全保障や防衛問題に関するやり取りは一切なかった」とも説明した。
また政府筋は、安倍晋三首相がトランプ氏に日米安保がアジア・太平洋地域の安定に寄与し、日本だけが恩恵を受ける枠組みではないことを複数回にわたって説明しているため、「トランプ氏も理解を示してきた」としている。
トランプ氏の発言は、在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)の日本側負担が少ないとの不満が背景にあるとみられ、日本政府は冷静に受け止めている。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース