衆参両議院で国会論戦がスタートした。与野党の議員たちが、就任後初めての国会となる菅義偉首相に質問を投げかけた。10月28日のトップバッターは立憲民主党の枝野幸男代表だったが、この質問に先立ち、複数の議員らが席を立ち、議場の外へと出ていった。特に与党席からは大勢が立ち上がり、その後も空席が目立っていたことから、SNS上やネット上では「国民の声を聞く気はないのか」「国会軽視」「議員席ガラガラ」などという声も一部であがっていた。【BuzzFeed Japan/籏智 広太】
しかし、これは、決して与党議員が代表質問を無視しているわけではない。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「密」を避けるための対策として実施されているものだ。 衆議院広報公聴係によると、これは議会運営委員会の申し合わせに基づくもの。 採決については全員で出席とする一方で、質疑などそれ以外の時間は「会派自治」に基づいてそれぞれが出席者を調整。憲法56条で定められている「定足数」(総議員の3分の1)に留意をしつつ調整するように決められているという。 10月28日の衆院本会議では、秋篠宮さまの立皇嗣の礼に当たって天皇陛下、秋篠宮さまに奉呈する賀詞や、裁判官弾劾判所裁判員の指名に関する採決が開かれた。 この際は全員が参加しているが、代表質問に移る際に議員が退席。中継を振り返ると、与党だけではなく、野党の議員も席を立っていることがわかる。 その後、議員たちは自らの事務所などに戻り、質疑を見ているようだ。自民党の山本幸三議員(福岡10区)もTwitterで「今国会でも、本会議は密を避けるため半数出席。各党代表質問への質疑は事務所へ戻り視聴します」と述べている。 なお、10月29日の衆議院では採決はなく、冒頭から代表質問が始まったため、空席のある状態でスタートしている。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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