歌手の野口五郎(64)がデビュー50周年の節目を迎える。ギター少年だった子どものころからの歩みに思いをはせ、「何かにずっと歌えって言われてきた気がします」。原点を確かめる新曲とも出会い、思いを新たにしている。
岐阜県美濃市出身。幼稚園でウクレレ、小学1年からギターを奏ではじめる早熟な少年だった。デビューは1971年5月、15歳の時。その陰には、かつて歌手を目指したいまは亡き父親の存在があったという。
「オーディションに行くのは、いつも親父(おやじ)と一緒でした。近所の木材屋さんでギターのケースを作ってもらったら、ギターより重いんですよ。それを持っていかなきゃいけなくて。まだ小学生のころです」
- リリース情報
- 5月6日にシングル「光の道」を配信、50周年メモリアルアルバムを発売予定。50周年ツアーの日程などは公式サイトで。
16歳でNHK紅白歌合戦に初出場。その後も「甘い生活」「私鉄沿線」と大ヒットを飛ばした。過労がたまって入院した時に父親が病室でかけてくれたこの言葉を覚えている。「『どんなことがあっても、お前の味方だよ』。すごくうれしかった。自分の子どもにも早く言いたくて2歳になったころに言ったけど、たぶん意味が分からないよね」
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デビュー前の上京時に駅にたたずむ写真が残っている。シャッターを押したのは父親だった。交流のあるコブクロの小渕健太郎がその写真を見て作詞作曲したのが、新曲の「光の道」だ。歌う自分自身が気づかされることのたくさんある曲だという。
「当たり前だけど、列車のレー…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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