野球場の命名権、苦渋の半額セール 2カ月で応募ゼロ

 佐賀県唐津市は、市野球場のネーミングライツ(命名権)のスポンサーを再募集し始めた。3月末締め切りでいったん募集したが、応募がゼロだったため。料金は2023年末までの3年半で総額420万円以上(税別)としていたのを、半額の210万円以上にまで値下げした。30日締め切り。

 同市和多田大土井にある野球場は両翼96メートル、中堅121メートルで、メインスタンド2376人、外野芝生席1325人。総工費約17億7200万円をかけ、7月に改装オープンする予定。23年の国民スポーツ大会で軟式野球の会場となる。市はネーミングライツ導入を「安定的な管理運営のための財源を確保し、市民サービス向上に資するため」などとしている。

 市によると、1回目の募集は1月20日から始めたが、問い合わせが1件あっただけ。2月末にしていた締め切りを延ばしたが、応募はなかった。このため「同じ条件で再募集しても結果が期待できない」として、料金を見直した。

 ネーミングライツで名付けた愛称は、球場の正面玄関上部の縦1・8メートル、横10メートルの区画内と、その他の外壁部分の2カ所に表示できる。今回の募集では、野球場がある体育の森公園の敷地内にも最大2カ所表示できるようにした。

 5月下旬に選定委員会を開き、応募金額や愛称の親しみやすさなどを基準に審査する。結果は公表し、6月に契約を結ぶ予定。問い合わせは市スポーツ振興課(0955・72・9237)へ。(渡辺松雄)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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